首都圏の港湾地帯の写真を撮ろうと東京湾の海岸沿いを歩いてみた。人気のない倉庫の前に、ドラム缶や木箱が無造作に積み上げられていたり、産業廃棄物の処理場や埋め立てを見ることができるだろうと思っていたら、高く長い壁で遮断されていて、整理されたコンテナを門から覗き見る程度のことしかできませんでした。記憶にあるアクション/サスペンスドラマの湾岸の情景は、見ることのできないものになったようです。むかしNHKの『夢の島少女』でみた情景はすでに「夢」となっていました。
愛媛に戻り、港湾地帯をめぐると、そこまで高い壁はなく、鉄くずの処理場や石油油槽所、工場などを間近で見ることができます。首都圏では人目につかないよう隠されてしまった「風景」が、まだ生きているように思えました。四国は本当の「夢の島」なのかもしれません。





